| 2005年のクリスマス（12/25）に家族になって、2023年10月に逝ってしまったミニチュアダックスのピノ。
愛犬ピノのことを書くのは、なんだか内輪ネタを書くみたいだから、初期は避けてたんだけど、日記なんだから書きたいことをかけばいいやと、ちょこちょこと彼女の話が登場する。 ピノが逝ってしまう一年前ぐらい前からは、なぜか結構な頻度で彼女のことを書いていた。そんなピノのことを、”ちょこっとメモ”と”旧湘から”から抜き出してみた。オレ自身のために。 |
2007/02/04
この前、『風に吹かれて』というライブハウスで、金谷あつし氏の『娘に』という歌を聴いた。この歌は、父親が娘の結婚式の日のことを歌った歌なんだけど、この歌を聴いていたら、なぜか涙がちょびっと出そうになった。
僕にはまだ娘はいないけれど、１歳になるミニチュアダックスのピノ（メス）が一緒に暮らしている。もし、ピノが何かの拍子に人間になっちゃって、そんでもって結婚して家を出て行くことになったらと想像してしまう。
バージンロードをしずしずと歩くウェディングドレスのピノ。その姿を見ながら、頭の中でフラッシュバックする子供の頃のピノの場面。
エサ皿をひっくり返すピノ。 猫に追いかけられて逃げるピノ。小さな青いランドセルを背負って通学するピノ（こんなことなかったはずなのに！）
…人間になったピノは犬だった頃の名残りで、耳の脇の毛がカールしていた。
2018/7/14（土）
サイトのタイトル画像にひとつに、愛犬ピノの子犬の頃の写真を入れてみた。
ずっと家族であり続けて、今ではすっかり老犬になっている。
ミニチュアダックスは甘えん坊だというけど、たしかにいつもヘバりついている。
キーボードを打っている今も、自分の背中と椅子の背もたれの間にいる…よけいに暑い。
2019/1/2（水）
真っ黒なミニチュアダックスのピノは、13才になる老犬だ。自宅で自分と一緒に過ごす時間が一番長いのは彼女である。
目も耳も弱っているのに、いつもチョコチョコとついてきて可愛い。
犬のくせにインドア派で散歩が嫌い。無理に連れだすとすぐに踵を返して帰ろうとする。
夜はベッドの脇の座布団で寝ている。かぶっている毛布が夜中にずれると、「かけ直してちょうだい」とばかりにクウンクンとしつこく鳴いてオレを起こす。しょうがないなぁとかけ直してやると大人しく眠る。
動物が老いていくのは早いけれど、できるならずっと一緒に正月を迎えたい。
2019/1/5（土）
午後からピノのカットに出かける。いつもピノの毛を短くすると寒い日が続くことになる。短くカットしたばかりのピノは子犬みたいに見える。
2019/1/7（月）
本日から仕事開始。早めに布団に入ってぐっすり眠ろうと思ってたら、3:30頃から何度もピノに起こされた。合わないものを食べたのか調子が悪いらしい。早く元気になってな。
2019/8/9（金）
昼はお好み焼きを食べにいく。明日から千葉に行くので、夕方ピノを実家に預けにいって、また腹いっぱいの食事。ありがたいなと思う。
2019/11/2（土）
ミニチュアダックスの愛犬ピノは、14歳の老犬で最近は目も見えないし耳も遠い。家の中をあちこちにぶつかりながら歩いている。
目と耳は衰えてもまだ身体は元気なのが幸いだけれど、彼女は何を感じて何を望んでいるのだろう。
昔からオレが部屋にいるとイスの背もたれの間に入り込み、夜はオレのベッドの隣で寝ている。とても愛らしくて、できるだけ一緒にいたいと思う。
2020/1/5（日）
白内障で殆ど目が見えなくなった老犬ピノは、家の中をあちこちぶつかりながら歩く。
それでも見た目は元気で、いつもイスに上げろと鳴いては、オレの背中と背もたれの間に入り込む。
それがまた可愛い。
2020/7/16（木）
帰宅すると愛犬ピノのベッドがなく、薄っぺらい座布団で寝ている。
そして衝撃的な手紙が…
2020/10/13（火）
先週末に美容カットをしたミニチュアダックスのピノ。
毛を刈られた前足が、カッパの手みたいでとてもかわいい。
2021/5/1（土）
『藤子・F・不二雄大全集』がほぼ揃っていて、増田こうすけの『ギャグマンガ日和』、『神々と人々の日々』と共にオレと息子の不動の愛読コミックになっている。
でもって、毎度のように読み返した本を息子がオレのベッドに脇に積み重ねていくので、妙にバランス悪い塔ができあがっていた。
それが愛犬ピノの寝床に倒れていった。慌てて飛び出すピノ。ごめん。
ちなみに藤子・F・不二雄の作品はどれも面白いけれど、「オバケの太郎」はやっぱり特別だ。正ちゃんと暴走していく様が楽しい。こんな友達がいたらなぁと子供なら誰もが思うだろう。
家から学校まで楽に通うために鉄道を作る”Qちゃん鉄道”のエピソードには憧れたな。
2021/8/7（土）
Amzon Musicでサックス奏者ユージ・グルーヴ（Euge Groove）の2007年のアルバム『Born 2 Groove』を聴く。
彼のアルバムは「くどいな」と感じるときもあるんだけど、このアルバムはなにしろ1曲目のタイトルが”A Summer Night’s Dream”だからね。
夏の夜や早朝にかけるとちょっといい感じ。
オレのベッドの脇で寝ている老犬ピノには、迷惑な音かもしれないけれど。
2021/9/14（火）
本日の日の出は5時27分。ベッドの横では老犬ピノが丸くなって眠っている。
そんなわけで時間は大して変わらないのに、いつの間にか夜明け前にペダルを踏んでいる早朝サイクリング。
曇り空だから海沿いに朝焼けが目にできないのは残念だけれど、それでも気持ちよく潮風のなかを走る。
2021/10/4（月）
本日は、いつもオレのベッドのわきで寝ている愛犬ピノの16歳の誕生日。
それなのに寝床でオシッコを漏らしてしまって、急遽、ダンボールで寝るはめに。
せっかくのお誕生日なのに、捨てイヌみたいになってしまった一枚。
2021/10/5（火）
とりいそぎ注文したベッドが届いて、家庭内ホームレス生活から足を洗ったピノ。
ダンボールハウスはよほど寝心地が悪かったのか、新しいベッドでぐっすりと眠っていた。
ピノは息子が生まれる前か我が家にいる。息子にとっては黒イヌのお姉さんだ。
2021/10/17（日）
16歳の老犬ピノは一日の殆どを眠っている。でも、彼女がオレのベッドの横で小さな寝息をたてているとなんとなく落ち着くんだよね。
2022/1/11（火）
愛犬ピノのもっとも古い写真がでてきた。まだ赤ちゃんでとてもかわいい。もちろん１６歳の老犬となった今だって、オレにとってはとてもかわいい子だ。
2022/6/9（木）
仕事中に家族からスマホに連絡が入る。ミニチュアダックスの愛犬ピノが行方不明になったらしい。
とはいえ、殆どオレの部屋にいて外に出るなんて考えにくい状況だしなと思って、「机の下にいるんじゃないの？」と返してみる。
やがて、ピノ発見の連絡。
どうやら、落ちていたトレーナーの内側から袖口に進んでしまい、身動きが取れなくなっていたらしい。
いまだから笑えるけれど、一歩間違えれば危うい状況。トレーナーも危険物になるんだなと反省。
2022/7/24（日）
16歳の愛犬ピノも、すっかり老いて2～3ヶ月前からオシメ犬となっている。
でも、ちょこちょこと歩きまわる姿はかわいらしい。
一日の大半をオレの部屋で過ごしているピノ。彼女のベッドはオレのベッドの隣にあって、クーラーが寒いと、タオルをかけてくれとクンクンうるさいのだ。
2022/10/4（火）
本日は、愛犬ピノの17歳の誕生日。イヌ用のチュールを買ってみた。
2022/10/15（土）
今月、17歳になった愛犬ピノは、歳をとってだんだん頑固になってきた。
寝るのはオレの部屋と決めているらしく、昼も夜も寝る時はいつもオレのベッドの横にいる。
天気の良い日に日向たに連れていっても、すぐにオレの部屋に戻ってしまう。
でも、今日は太陽の光がよほど気持ちよかったのか、リビングに彼女のベッドを運ぶと、気持ちよさげに眠っていた。
2022/10/30（日）
10月4日に17歳になった愛犬ピノ。ミニチュアダックスは、18歳から長寿犬と呼ばれるらしい。
子犬の頃は服をイヤがっていたピノだけれど、最近は寒いのか、実家の猫チロのお下がりの洋服を機嫌よく着ている。
2022/11/15（火）
いつもオレのベッドの脇にいる老犬ピノ。天気のイイ日は、ベッドを移動させてひなたぼっこをさせる。気持ちよさそうに眠っている姿をみると、オレも幸せな気持ちになる。
2022/11/18（金）
新しいベッドでホカホカと眠る愛犬ピノ（17歳）。ホント、かわいいな。
2022/12/8（木）
このところ、老犬ピノに毎日のように朝3時に起こされている。歳をとって体内リズムも変わってきているんだろう。少し相手をして、また寝るんだけどけど眠いよ。
2022/12/9（金）
2022/12/23（金）
ダイソーに寄ったついでに、ミニチュアダックスの愛犬ピノに服を買ってあげることにした。
子犬のときは服をイヤがっていた彼女だけれど、老犬になってからは温かくて心地よいのか、実家のネコのお下がりを機嫌よく着ている。
で、こんな感じかなと買って帰って着せてみたら、全然ちっちゃいの！
肝心のお腹は丸出しだし、フードは小さすぎてかぶれない。首のあたりも苦しそうだ。
家族には”ヘンテコちゃん”と呼ばれて、カメラを向けると恥ずかしそうにあっちを向いた。ごめん。この服、失敗だった。
2023/1/14（土）
17歳の愛犬ピノは、いつもオレのベッドの横に置かれた小さなベッドで寝ている。老犬だから、3時や4時頃に目が覚めて、クークーと鳴く。
鳴きはじめると、折れない心でずっと鳴いているので、トイレに連れていって、食事と水を与えると、落ち着いてまたベッドに戻る。
毎日、そんなことが続いているから、なんだかいつも眠いんだよね。でも、可愛いし。
2023/1/21（土）
愛犬ピノを、近所のペットカットサロンに連れていく。
いつもなら全体の毛を短くしてもらうのだけれど、寒い時期だから足先だけをカットしてもらった。
なんだかアライグマみたいな手になっていてかわいい。
2023/2/5（日）
オレの部屋で寝ている老犬ピノに、毎日のように夜中の2時だと4時だのと起こされるので、その後に寝付けなくなることが多い。
そんなわけで、眠れずになんとなく配信で観たのが2022年の映画『ザ・メニュー』。
正直、オレにはつまらなかった。途中で止めちゃおうかなと思いつつ、アニャ・テイラー＝ジョイの微妙にヘンな顔力でなんとなく最後までみたけど。
2023/2/9（木）
ようやく少しだけ落ち着いた。でもって、夜にシンガポールから弟が帰宅。
家に戻ると、愛犬ピノが自分のベッドから、お尻をはみだして眠っていた。オシメが妙に似合っているのがおかしい。
そういえば、父親が逝ったであろう時間に、こいつがオレを起こしたんだよね。そういうことって、ホントにあるんだなと思ったり。
2023/3/4（土）
夜中の2時半に老犬ピノに起こされて、そこから眠れなくなったし、朝も寒くないしってことで、3カ月ぶりの早朝サイクリング。
超ショートコースだけど、朝の澄んだ空気と静けさ、そして自然の香りが気持ちいい。
今日の日の出は6時10分。朝5時半にスタートして、ゆるゆると走る間に空の色は変化し続けていく。これがいいんだよ！
2023/7/13（木）
在宅勤務は、通勤から解放される喜びがあるけれど、愛犬ピノと一緒にいれるのも嬉しい。17歳の老犬となった彼女は、一日の殆どを眠って過ごしているけれど、オレにとっての可愛さは変わらない。
2023/7/20（木）
本日のピノ…まぁ、いつもと変わらず、すやすやと寝ているんだけども。
2023/7/21（金）
いつもオレのベッドの横で寝ているピノ。撫でたり、話しかけたりしているうちにスヤスヤと寝てしまう。
2023/7/23（日）
本日も良い天気。コロナが一段落して、本来なら自転車を乗り回したり、市民プールに出かけたりするところなんだけど、今年はちょっとムリなんだよね。すごく悔しい！ そんなわけで、今年は部屋でピノと過ごす時間が多いのだ。
2023/7/30（日）
一日中、寝ているクセに、オレが寝ようとすると起きだすピノ。寝てくれ。
2023/8/1（火）
ついに8月！ 夏のド真ん中！ コロナも収まってきたしぃ…ってトコなんだけど、今年はアウトドアができないんだよ。悔しいなぁ。
そんなオレの横で、ピノがカブトムシの幼虫みたいに寝てるんだけど。
2023/8/2（水）
ふと気づくと、ピノが上を向いて寝ている。寝返りで勢いをつけ過ぎたのか？
2023/8/5（土）
スヤスヤと寝ている老犬ピノ。最近では、オシメもふつうにパンツを履いているように見える。
2023/8/28（月）
老犬ピノは、ときどき夜寝る前に、お話会でもしているかのように、いろいろと話かけてくる。
とは言っても、オレには彼女が何を言ってるのか、さっぱりわからない。水やトイレをすませても、なんか言ってるし。
それでも頭を撫でていると、そのうちに大人しくなって、スヤスヤと眠りはじめる。
ピノが寝入ってから、しばらくして寝床をみてみると、いつの間にか、随分と端に寄って眠っている。さらに時間が経ってから見てみたら、半分以上が寝床から落ちていた。
2023/8/29（火）
本日も、ピノのお話会。なに言ってるか、わかんないんだよ！
2023/8/30（水）
この夏ほど、ピノと過ごした夏はないな。つまりは、それほど家にいたってことなんだよね。
2023/9/1（金）
本日のピノは、いつものふかふかなベッドを日向干ししている間、煎餅布団みたいな薄手のベッドで、小さく丸まって眠っていた。
2023/9/2（土）
ピノが相変わらず、お尻を寝床からはみ出して寝ている。ちゃんと真ん中に寝かせても、気づくとこうなってるんだよね。
2023/9/4（月）
丸まって寝ているピノは、来月で18歳になる長寿犬だ。元気でずっと一緒にいたいな。
2023/9/16（土）
ピノは、子犬の頃は、やたらと服を嫌がっていたから、それから服を着せることはなかった。だけど歳をとってからは、包まれているのが安心なのか服が気に入っているらしい。そんなわけで、新たな一着を着せた。
2023/9/20（水）
ピノのいつものベッドを日向で干す間、彼女は煎餅布団のような薄いベッドで丸まっている。それがまた可愛いんだよね。
2023/10/4（水）
本日は、愛犬ピノの18歳のお誕生日。鎌倉市では、立派なご長寿犬だ。子犬の頃から、怪我も病気もしたことがない。
犬のくせに外が嫌いで、散歩のために玄関を出るまでは元気なのに、外に出るとションボリと尻尾を垂れて、すぐに帰りたがる。そのくせ、家の中に入ると「散歩に行って来たよ」と得意そうになる。
ここ何年かは散歩に出ることもなくて、殆どはオレのベッドの脇で寝ているけれど、たまに外の空気を吸うと嬉しそうだ。
老後の彼女が、どんな気持ちで毎日を過ごしているのかわからないけれど、穏やかで満ちた気持ちでいてくれたらいいな。
2023/10/10（火）
18歳になった愛犬ピノは、人間なら88歳ぐらいになるらしい。
一日の殆どを眠って過ごしていて、その眠りも以前より深くなったような気がする。
いつの間にか随分と痩せてしまったけど、食い意地が張ってるから、頑張ってご飯を食べてくれる。
もっと一緒にいようぜ。
2023/10/19（木）
いつも丸くなって寝ているピノ。かわいい。
2023/10/29（日）
昨晩、愛犬ピノが逝った。10月4日に18歳の誕生日を迎えて、ご長寿犬の仲間入りをしたばかりだけれど、昨日から水も飲めなくなって、じっと横になっていた。
お迎えが来るのを待っている状態だったから、昨日の午後から、オレのベッドに彼女を寝かせて、その横で、撫でたり話しかけたりしながら過ごしてた。あまり苦しそうには見えなかったけど、息がいつもより荒かったから、苦しかったんじゃないかな。
彼女は食べることも飲むこともできなかったから、家族の夕食の時間、テーブルの横に置いた小さなベッドに横たわっていた。食事を終えた嫁さんが、ピノの口に水を少しだけ含ませてやると、手足をピンと伸ばして、少しだけ痙攣して逝ってしまった。
勝新太郎の言葉に、「死ぬのはめでたいことなんだ。だから寿命の“じゅ“は、“寿“と書くんだ」というのがあって、オレはその通りだなと思っている。老衰で、皆に囲まれて逝ったんだから、まさに“寿“じゃないか。
子犬の頃から一緒にいたピノ。かわいくて大切な存在だった。よその犬と、散歩と、バナナときゅうりが嫌いだった。
実家を含めれば、中学の頃から、家にはいつも犬や猫がいた。
だけど、一番、密な時間を過ごしたのがピノだった。チャク、ミケ、チロ。皆、老衰で先に逝ってるから、ピノをやさしく迎い入れてね。
そういえば”ピノ”という名前は、うちに来たときは、まだ赤ちゃん犬で、黒くて小さかったから、アイスの”PINO”にちなんでつけたんだよね。
2023/10/30（月）
本日は、愛犬ピノの火葬と埋葬の日。
昨夜は、紙製のペット用お棺にはいったピノが、いつもと同じようにオレのベッドの脇にいた。彼女と一緒に過ごす最後の夜。時々、目が覚めて、ピノの頭をそっと撫でる。
昨日は1日、ピノの横で、彼女の写真や動画を眺めていた。楽しい時間、幸せな時間をもらっていた。巻き戻すことのできない貴重な18年。赤ちゃん犬から老衰まで、一生を過ごしてくれた。
欲を言えばキリがない。管理職から解放されたここ一年は、週の半分以上を在宅勤務にしてたから、ピノといる時間がたくさんあった。こんな時間をもっと早くから過ごせていたらな。
いつも、オレの側にいてくれるのが嬉しかった。ひとつひとつの仕草が可愛かった。帰宅すると必ずお出迎えをしてくれた。
ピノと過ごしたのは、オレにとってのもう一つの“夏の時間“。目が覚めて、眠れなくなった早朝、昔、よく聴いてたジョージ・ウィンストンのアルバム『Summer』(1992年)と、ブライアン・ウィルソンの『At My Piano』(2021年)を、まるで眠っているような彼女と聴いた。
＊
午後休をとって、ピノをペット霊園へと連れて行った。寂れた霊園だけど、ここにはチャク、ミケ、チロがいる。
花を並べたお棺に、食いしん坊な彼女のおやつをいれる。線香を焚いて、彼女に別れを告げる。火葬炉に入ったピノに、あらためて手をあわせる。
やがて煙突から雲ひとつない青空へと、ピノが吸い込まれていく。陽炎のように、煙突の上で空気がゆらめいている。
30分ぐらい待合室で待っていると、係員に声をかけられた。
火葬炉に戻ると、トレイに彼女の骨が綺麗に並べられている。前足、後足、背骨、ツメ、下顎、喉仏、頭蓋骨。ミニチュアダックスだから、なんだか背骨が多い。骨までかわいいヤツだな。
お骨を拾って、器に移していく。最後に、頭蓋骨を人差し指でそっと撫でた。また、お前に会いたい。
2023/11/3（金）
Apple Watchの最新はSeries9だけど、オレはいまだに2017年に購入したSeries3を愛用している。だって今のところ、買い替える理由がないもの。
で、Apple Watchは、iPhoneと連動して写真の“お気に入り“をディスプレイに表示するモードがある。
これまでは「こんな機能、誰が使うんだよ」と思ってたんだけど、今はピノの子犬から老犬になるまでの写真をセレクトして、ランダムに表示させてる。
愛犬がそばにいるみたいで、時計を見るたびに癒されている。
ちなみに写真を整理していると、オレが寝ている横で、ピノが寄り添って眠っている写真が結構あったんだけど、犬と一緒に眠るのって、とても幸せだなって思う。
