| ■マイブームの時期 ・第一期：1992年～1993年 ・第二期：2006年～2007年 |
1980年代はホラー映画のブームがあって、『死霊のはらわた』(81)、『エルム街の悪夢』(84)、『ZOMBIO/死霊のしたたり』(85)、『ザ・フライ』(86)、『ヘル・レイザー』(87)、『ゾンビコップ』(88)などをはじめとして様々なホラー映画を楽しんだ。
オレはスプラッター映画が好きだったね。その後も『スクリーム』(1996）、『ファイナル・デスティネーション』(2000)、『ソウ』（2004）など、ホラー映画は恐怖をエンターテインメントに仕上げるマジックだった。
で、1989年から1996年にかけて、アメリカでは1950年代のホラーコミック”The Haunt of Fear”、 ”The Vault of Horror”、”Crime SuspenStories”、 ”Shock SuspenStories”等を題材としたオムバスホラー番組「Tales from the Crypt」が放映されていた。
この番組、プロデューサーがロバート・ゼメキスで、メインタイトルの音楽はダニー・エルフマン…このテーマ曲は最高！（Original Music From Tales From The Crypt ）
主演俳優もエピソードごとにロバート・ゼメキスつながりの有名俳優が配されたりするなど豪華な作りで、ショッキングシーンにも手を抜かないよくできたシリーズだった。
1989年 “Tales from the Crypt :Season 1 “（全6話）
1990年 “Tales from the Crypt :Season 2 “（全18話）
1991年 “Tales from the Crypt :Season 3″（全14話）
1992年 “Tales from the Crypt :Season 4” （全14話）
1993年 “Tales from the Crypt :Season 5” （全13話）
1994-95年 “Tales from the Crypt :Season 6″（全15話）
1996年 “Tales from the Crypt :Season 7 “（全13話）
オレがこのドラマをはじめて知ったのは、まだDVDなんてものもなくレンタルビデオ屋が幅をきかせていた1992年のこと。
レンタルビデオ屋では、いつもチェックするのはホラーコーナーだったんだけど、何の予備知識もなく、そこに置いてあった「ハリウッド・ナイトメア」というオムニバスホラーを借りてみた。
全部で4巻だったんだけど、「なんだこれは？！」と思ったね。「どうせ、生ぬるいテレビホラーなんだろ」と思ってたらクオリティが異様に高い。
特に”衝撃の無痛解剖！生きている死体”（Abra Cadaver）、”殺人鬼を撮れ！ビデオ・グーニーズの大冒険”（Undertaking Palor）、”虐殺チェーン・ソー！禁じられた情事の報酬”（Split Second）あたりのエピソードは、これがテレビかと思ったもの。
”衝撃の無痛解剖！生きている死体”なんて音楽をアラン・シルベストリが担当してるし。
「ハリウッド・ナイトメア」というビデオは、「Tales from the Crypt」のエピソードをセレクトしたもので、翌1993年には「新ハリウッド・ナイトメア」というタイトルでまた4巻がリリースされている。
でも、この後のビデオリリースがヒドイんだよ。もうね、タイトルがバラバラでなにがなんだかわからないの。
そのタイトルはといえば「フィアーナイト」、「ミステリーズ・パーティ」、「スクリーム」、「ルシファー」、「ヴァンゲリア」、「ゴブリン」、「ダーク・プロフェシー」など。
これね、オレも調べて書いているけど、当時はそんなものが出てるすら殆ど知らなかったね。
そんなわけでオレの「Tales from the Crypt」は、「新ハリウッド・ナイトメア」で終わってたんだけど、やっぱり気になるシリーズだからね。映像メディアがビデオからDVDに移った2000年代になってから、AmazonでDVDが出ていないかたまに検索してた。
ちなみにAmazonの日本語サイトがオープンしたのは2000年11月だけど、最初は書籍だけを取り扱っていて、音楽やDVDも扱うようになったのは2001年6月からである。
でもねぇ、「Tales from the Crypt」の日本語版DVDは一向にでなかったね。2021年末現在のいまでも未発売だもの。
だけど2004年に「Tales From The Crypt: The Official Archives Including the Complete History of EC Comics and the Hit Television Series」という英書籍をみつけて早速オーダーした。
英語だからよくわからなくはあったけれど、オレはこの本でようやく「Tales from the Crypt」の体系や元になったコミックブックのことを知った。
この本にはコミックブックの一部も掲載されていたけれど、もう少し読んでみたくて、、2006年には原作となったシリーズのひとつ”The EC Archives: Shock Suspenstories Volume 1”をオーダーして、アメリカのホラーコミックに触れた。
で、日本語版DVDはいつまでも発売されそうもないから、同じく2006年には米盤のDVDボックスの”Tales from the Crypt：Seasons 1-5“を、2007年にはSeason6とSeason7のセットを購入した。
そんなわけで、ようやく”Tales from the Crypt”の全エピソードを観ることができて、途切れ途切れだったオレのマイブームも終わったね。
■”Tales from the Crypt”エピソード一覧
＊
◆ビデオ時代の日本版リリースタイトル
『ハリウッド・ナイトメア 1』
・灼熱地獄！死神とのランナウェイ/殺人鬼を撮れ！ビデオ・グーニーズの大冒険/ゾンビの罠・ディナーはお前だ！
『ハリウッド・ナイトメア 2』
・愛憎遊戯・地獄の底まで愛してる/貧血寸前！愛と哀しみのバンパイア/衝撃の無痛解剖！生きている死体
『ハリウッド・ナイトメア 3』
・偽装殺人！自分に殺された男/虐殺チェーン・ソー！禁じられた情事の報酬/大逆転！最後のスクープ
『ハリウッド・ナイトメア 4』
・秘宝伝説・ゾンビ島の黒真珠/虐殺劇団・ブロードウェイの悪夢/殺人画家・血染めの展覧会
『新ハリウッド・ナイトメア 1』
・永遠に愛して/内臓美人/ポルターガイスト
『新ハリウッド・ナイトメア 2』
・人肉レストラン/パペット・マスター/死ぬのはおまえだ
『新ハリウッド・ナイトメア 3』
・狼人間狂想曲/死の降霊術/マジック・タトゥー
『新ハリウッド・ナイトメア 4』
・ツインズ～血染めの花婿/若がえりの報酬/図書館の怪人
『スクリーム』
・電気イスは私の恋人/殺人ゲームはサンタと共に/9回死んだ男
『ミステリーズ・パーティ』
・美ははかなく/新婚旅行にご用心/完成されたコレクション
『フィアー・ナイト』
・占い通り/スイッチ/カッティング・カード
『ダーク・プロフェシー』
・セールスマンの死/ダーク・プロフェシー/ねじれた愛の餌食/呪われたトリック
『ゴブリン』
・欲望のカメラマン/ゴブリン/終わりよければ詐欺もよし
『ルシファー』
・よく冷えた霊柩車/ルシファー/ゾンビ製造法
『デーモン』
・クリープコース/デーモン/トゥルー・ロマンティック
『ヴァンゲリア』
・老婆の館/罠に落ちたボギー/恐怖の夜
遊人（2021/12/29）
