| ■マイブームの時期 ・第一期：2016（「ジョー90」DVD） ・第二期：2019（「ロンドン指令X」英DVD） |
オレにとっては、ジェリー・アンダーソン作品といえば、子供の頃から「サンダーバード」一強だった。
次点で「キャプテン・スカーレット」なんだけれど、これはプラモデルで馴染んでいたからで、放送当時は話自体がよくわからなかったね。”不死身”という設定も謎だったし。
で、他のジェリー・アンダーソン作品は、「海底大戦争 スティングレイ」と「謎の円盤UFO」ぐらいしか知らなかったけど、スティングレイは幼過ぎて記憶になかったし、「謎の円盤UFO」はリアルタイムで観た時につまらなくて早々にリタイアしてた。
■主なジェリー・アンダーソン作品
1960年「ウエスタン・マリオネット 魔法のけん銃」（Four Feathers Falls）
1961年「スーパーカー」(Supercar)
1962年「宇宙船XL-5」（FIREBALL XL5）
1964年「海底大戦争 スティングレイ」（Stingray）
1965年「サンダーバード」 (Thunderbirds)
1966年「サンダーバード 劇場版」（Thunderbirds are Go）
1967年「キャプテン・スカーレット」（Captain Scarlet and The Mysterons）
1968年「サンダーバード6号」（Thunderbird 6）
1968年「ジョー90」（Joe 90）
1968年「決死圏SOS宇宙船」（Journey to the Far Side of the Sun）
1969年「ロンドン指令X」（The Secret Service ）
1970年「謎の円盤UFO」（UFO）
1972年「プロテクター電光石火」（The Protectors）
1975年「スペース1999」（SPACE:1999）
そんなわけで、オレが他のアンダーソン作品…特に「ジョー90」と「ロンドン指令X」に興味を持ったのは随分と後のことだ。
これらは『ジェリー アンダーソン自伝～サンダーバードを作った男』（2003年）とか、『キャプテンスカーレット＆ジョー90+ロンドン指令Xアルバム』（2005年）で、存在だけは知っていたものの、実際の映像を見る機会がとにかくなかった。
「ジョー90」は、バリー・グレイのサントラだけは2007年に購入したんだけど、「サンダーバード」や「キャプテン・スカーレット」のDVDボックスが発売された後も、「ジョー90」は一向にリリースされる気配がなかった。
「ジョー90」のDVDは、2012年になってディアゴスティーニの「ジェリー・アンダーソンSF特撮DVDコレクション」にバラバラと15巻が収録された。
オレは2016年に、この15巻分だけを格安で手にいれて、ようやくこの番組を目にすることができた。
それにしても「ジョー90」というのは、ぶっとんだ番組だと思う。主人公はこまっしゃくれたメガネ少年”ジョー”。
この少年が親代わりの養父マックレイン教授が開発した脳波記憶伝送機”ビッグ・ラット”で、毎回、脳にさまざまな他人の脳波パターンを送り込まれ、その人が持っている技術の記憶を使ってコトを解決するというストーリーである。
もうね、他人の脳波をコピーしてジョーのアイデンティティはどうなるのか？とか、マックレイン教授はジョーを心配するフリをするけど、結局、危険な任務に送り込むヤバイやつなんじゃないかとか、子供が鉄砲や爆弾でヒトを吹き飛ばしてるけどいいのか？とか、いろんなことが気になる。
でもね、特撮は素晴らしいんだよ。ＳF的な場面は少ないんだけど、凝ったシチュエーションの画面作りが惜しげもなく行われている。
「ロンドン指令X」は、2022年現在でも日本語版のDVDは発売されていない。でも、どうしても観たくなって、オレは2019年に英語版のDVDを購入した。
「ロンドン指令X」は、「ジョー９０」よりさらに狂った設定が魅力的だ。
主人公はイギリスでは知られた存在のスタンレー・アンウィン（Stanley Unwin）で、劇中でも同じ名前の神父を演じている。
で、演じていると言ってもこれが微妙で、遠景のときはライブアクションで、近景になると本人そっくりのパペットに切り替わる。
で、この神父はスパイでもあって、ミニマイザーという人間を3分の1のサイズにする機械をもっている。これを使って庭師のマシュウを小さくして、専用のスーツケースで運び、事件解決のために働かせるというのが大まかなパターン。
神父本人ではなく、庭師に働かせるというところが階級社会のイギリスっぽい。で、ライブアクションとパペットの組み合わせは、ハッキリと違和感ありまくり。
マシュウ役はパペットなんだけど、同じパペットで人間サイズとミニサイズを演じわけるので、これまた観ている方は混乱する。でも、この狂った感がクセになるんだよね。
■関連記事
・「ジョー９０」エピソードメモ
・「ロンドン指令X」エピソードメモ
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2021年8月、オレはこれまたディアゴスティーニの「ジェリー・アンダーソンSF特撮DVDコレクション」から、『海底大戦争スティングレイ』 全19巻セットを格安で手に入れた。
サンダーバード前夜ともいうべき内容で、トニー谷が適当な語りをいれてたりして、面白かったな。
