| ■マイブームの時期 ・第一期：1974年 ・第二期：2019年 |
1965年の映画『グレートレース』は、サイレント喜劇を愛するブレイク・エドワーズ監督が”史上最高のコメディ映画”を目指して撮った映画。”チキチキマシン猛レース”の元ネタでもある。
オレはこの映画を、1974年6月2日（前編）と9日（後編）に放映された『日曜洋画劇場』で初めて観て気に入ったんだよね。まぁ、後半の展開はダレ気味なんだけど。
それからずっと好きではあるんだけど、『グレートレース』についてはサウンドトラック以外には、書籍も関連グッズも見たことはないから、マイブームとはいってもただ気に入ってるというだけである。
サウンドトラックは、ヘンリー・マッシーニが担当しているんだけど、2017年に発売された2500枚限定の3枚組CDがとてもいい。オレはこのCDを2019年4月に入手した。
それまではレコード用に演奏されたトラックのみが音源化されていたけれど、この映画で使用されたトラックとレコード用の音源が網羅されている。
まさか映画公開から50年以上が過ぎて、新たな音源が聴けるなんて思わなかったね。”Pie-in-the-Face Polka”（パイ投げのポルカ）は特に最高！
『グレートレース』は、後年になってから知ることが多くて、そんな情報に触れるのが楽しい。
例えば、リーダーズダイジェスト社が1979年に定価5000円で発刊した「世界不思議物語」。
600ページもあるA4判の書籍なんだけど、オレは2018年頃に中古本を500円ぐらいで手に入れてそのままにしていた。
で、寝る前に読むのにちょうどいいから、就寝前にパラパラと頁をめくっていたら、1907年の大陸横断レースの記述があった。
「グレートレース」のモチーフとなったニューヨークからパリまでの耐久レースである。
初めて目にする優勝した車の写真も掲載されていて、それはまさにレスリーが乗っていた車の原石だった。
映画のクライマックスに用意された”史上最大のパイ投げ”の元ネタが、ローレル＆ハーディ（Laurel and Hardy）の1927年の短編”The Battle of the Century”だと知ったのは、2019年になってからだ。
そんなわけで『グレートレース』は、思い出したように数少ない情報を調べたり、謎を考えたりすることが細々と続いている状態のマイブームなのである。
静 炉巌（2022/1/16）
