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1999年1月に書いた「ぬいぐるみを考える」っていう今回の記事。これって書いた当時は、そんなぬいぐるみなんてあるわけないだろ！っていう時代だったんだけど、2018年現在はふつーに売ってるもんね。やっぱり時代は変わるものだと思った次第です。 静 炉巌 |
ヌイグルミ化の対象っていうのは、なんでもアリなんだなー…ということを、この前オモチャ屋で、ビーニーズっていう洋モノのヌイグルミを見て思ったの。
これは動物だけじゃなくて、コウモリや甲殻類までをもモチーフにしたヌイグルミなのね。
んでね。なんでもアリとは言っても、ありそうでないヌイグルミってのは何があるかなぁって考えたわけ。
まず最初に浮かんだのは内臓のヌイグルミだね。心臓とか肝臓、腎臓、腸とかのヌイグルミ。
これだったら人体についても子供の教育材料にもなるしさ。あと、内臓をぼとぼと落っことしてゾンビごっことかにも使えるでしょ。
んでね、もちろん内臓はバラ売りなんだけどさ、そのひとつひとつにカードがついてるのよ。それでカードを全部集めてメーカーに送ると、抽選で全内臓が収納できる人体のヌイグルミ（腹の中はカラッポ）がもらえるようにしてさ。これで、お医者さんごっこもバッチリ！
「腹を割って話そうぜ」っていうギャグにも使えるしさ。
胃をクッションに使えば「胃にもたれるなぁ」ってセリフも言えるじゃん。
肝臓をイスに置いて「肝がすわってる」ってのは？
まだほかにも、内臓ヌイグルミは使えるよ。
例えば肺ガンで入院してるおジイちゃんのところに、子供が肺のヌイグルミをプレゼントするのね。おジイちゃんは、窓の外の夕焼けを背景に「こんな肺がほしいー」って、ヌイグルミを抱きしめて泣いたりしてさ…シュールでしゅ。
でも、そのうち枕に使っちゃったりしてね。「腎臓の方が、寝心地がよさそうだの」とかブツクサ言ってさ。
子供は子供で、夜になると「お気に入りのすい臓がないと眠れなーい」とかって泣いちゃったりすんの。あと「私の盲腸どこー？」ってお母さんに聞いたら、「ちゃんとしまっとかないから、無くなっちゃうんでしょ！」って怒られたりしてね。
兄弟喧嘩では、お兄ちゃんにヌイグルミをとられた妹が「私の心臓返してー！」って追いかけたりしちゃって。
胃のヌイグルミは、レアアイテムとしてブラックバージョン（腹黒）とかもあるといいなぁ。
つーことで、内臓のヌイグルミ…出ないよねぇ。
by 静 炉巌(99/1/20)
