1972年にトイタウンという会社が「パイロット ヒコウキ」という電動玩具を発売しているけれど、小学生だったオレには何の記憶もない。
でもね、この「パイロット ヒコウキ」ってのは、いわゆる”なりきり玩具”で、子供は航空機の操縦席を模したポジションから、模型の飛行機を操作する。
これがよくできてるんだよね。まずメインスイッチをオンにすると操縦席のランプ点灯。
次にエンジンスイッチをＯＮにすると、飛行機のプロペラが回転して、ベルトコンベアのような滑走路が動き始める。
左のスロットルレバーをＨＩ（ハイ）に入れるとエンジンの回転が上がって、連動するプロペラと滑走路の速度が速くなる。
そして中央のオレンジ色の操縦レバーを手前に引くと、機体が上がって車輪が格納される。この車輪は着陸時には格納される。
もうね、雰囲気が素晴らしいわけ。これは傑作玩具だと思うな。
ちなみに「パイロット ヒコウキ」の箱には金色のシールが貼られていて、”通商産業大臣賞を受賞”と書かれている。またこの玩具は昭和47年 弟11回日本玩具国際見本市会場の”弟３回おもちゃコンクール”で金賞にも選ばれた。
もっとも金賞というと1番のように思えるけれどそういうことではない
。コンクール出展点数の402点のうち1位の”グランプリ”と呼ばれる賞で、このときはタカラ「変身サイボーグ１号」が受賞していた。
次に”ダイヤモンド賞”として9点、その次に”金賞”が20点選ばれており、そのなかのひとつが「パイロット ヒコウキ」だ。
