1969年4月に、日本人の一般海外旅行における1回あたりの外貨持ち出し制限が、従来の500USドルから700USドルに緩和されたことが影響したのか、玩具ゲームの世界にもカジノを題材としたブームがあった。
そんなひとつがエポック社が1972年に発売した「ピンボールマシン デラックス」である。
これね、定価が5,800円というとんでもなく高価な玩具。でもこんな玩具ゲームがあったなんて当時はたぶん雑誌広告で目にしたぐらいであまり記憶に残っていない。そもそもピンボールマシンが何かも知らなかったしね。
で、2000年代に昭和ゲームのマイブームがきてた時期に、未使用品を1200円で手に入れた。
2009年のことだから40年近く前のものが当時の定価の約1/5である。この価格だったら当時でも手が届いたのにな。
実際に触れてみて驚いたのは、その大きさもさることながら、ピンボールの点数ボードがチカチカと状況にあわせて点滅して、点数もアナログなのに自動的に加算されていくことだった。
サイズとプラスチック製であることをのぞけばホンモノだよ、コレ。
当時、こんなのが家にあったら毎日やってただろうな。昭和アナログ時代の玩具ゲームの底力を感じたね。
by 静 炉巌（2022/1/15）
