1970年にエポック社から発売された「レーダーサーチ ゲーム」。これね、自分が小学生の頃によくCMが流れていて、丸型レーダーの映像が妙にカッコよく思えたものだ。
このゲームは1969年に米国アイデアル(IDEAL)社が発売した『RADAR SEARCH』ゲームを、エポック社が国内向けに発売したもの。パッケージの写真もほぼ同じである。
もっとも当時は丸型レーダーには惹かれたものの、そこまで欲しいと思うほどじゃなかった。家には遊び相手もいなかったしね。
で、親にねだることもなかったんだけど、あの丸型レーダー画面は玩具としてどうやって作ってたんだろうってのは記憶のなかで気になり続けてた。
それから30年以上が過ぎて息子が生まれてから、オレは彼と遊ぶためと、自分が子供の頃に欲しかったモノに触れたくなって、昭和ゲームをいくつか手に入れてたんだよね。
で、2010年頃に「レーダーサーチ ゲーム」の後継として、1975年にエポック社から発売された「ニューレーダーサーチ」を手に入れた。
謎だったら丸型レーダーの仕組みはすごく単純で、地図が描かれた薄紙が丸型に貼られている。
なかには電球さえもなく、光源となるは自然の太陽光である。
それをレーザーの線のように切り込みをいれたカバーを手で回して、いかにもレーダーの動きのようにみせているだけである。
それでもちゃんとレーダーっぽく見えるのだから、アイデアというのは大事なものだ。
ゲームのルールは簡単で、スパイ役と取り締まる役が立体の盤を挟んで1ターンごとに自分の船の位置を示すピンを動かしていく。
取り締まる役がスパイ役の船と同じ場所を対面からピンで刺すことができれば、ブザー(モーター音)と振動が大げさに響く。
レーダーの仕組みは単純だけど、雰囲気は満点があるゲームで、小学生の頃の息子が気に入ってときどき遊んでいたゲームのひとつである。