『巨人の星』に代表される、”スポ根”ものと呼ばれたスポーツ根性モノの漫画やアニメが流行っていたのは自分よりも少し上の世代だ。
『あしたのジョー』について最初に知ったのは、連載中に死んだ”力石”の葬式が行われたという新聞ニュースだった。
それを読んで、「こいつら気持ち悪い大人だな。キチガイじゃないのか？」と小学生ながらに思ったものだ。
そんなわけで、『あしたのジョー』は中身も知らないままに不気味な漫画という印象をもっていた。
そんな『あしたのジョー』にはじめて触れたのは、友人宅に遊びにいったときに「面白いから」と単行本を薦められて遊びに行くたびに読んでからだ。
それからアニメの再放送も観た。でも不良キャラクターへの憧れなんてないから、そこまでの思い入れはない。
気になっていたのは、泪橋の下にあった”丹下拳闘クラブ”のことだった。
実際のボクシングジムなんて見たことないけど、こんな感じなんだろうか？と興味をもっていた。
そんな”丹下拳闘クラブ”をジオラマ化したカプセルトイが2001年12月にTAKARA TOMY ARTSから発売されていた。
これが雰囲気があってなかなかよい。便所などは川に突き出しており、天然の水洗便所になっている。でも造形は、とてもリングが中にあるとは思えない大きさだ。
実際の泪橋なんて、山谷で絡まれそうだからいきたくないけど、ジオラマを眺めているのは楽しい。
遊人（2019/2/11）
