昭和後期に登場した”いちご大福”はルーツが定かではなく、元祖を名乗る店も多い。
自分は1986~1987年頃に近所の方からいただいたのが初めての体験だった。
このときにいただいたのが栃木県鹿沼市の『錦京堂本舗』の”いちご大福”だ。
苺と白玉粉、白餡、白砂糖、水飴、卵白だけで作られた”いちご大福”の美味しさには驚いた。
まさか苺と餡がこんなに相性がいいとは!
ちなみにこの頃は、”いちご大福”の話を周囲にしても誰も知らなくて、いくら美味しさを語っても「この人、なに言ってんの?」という感じだった。
我が家ではこの時以来、毎年時期が来ると『錦京堂本舗』の”いちご大福”を取り寄せている。
その後、他の”いちご大福”を口にすることがあっても、これに勝るものはない。
季節が来て『錦京堂本舗』の”いちご大福”が届く。温かい場所に置いておいてはいけないし、日持ちがしないからすぐに食べなくてはならない。
けれど、それは至福の時なのである。
Shang(2019/2/10)