ここ何年か、藤岡藤巻のお二人とは毎月、何度も顔を合わせているので、話題も藤岡藤巻がらみのことが多くなってしまう。
そんなわけで、ちょっと古い話だけれど、スタジオジブリの最新作『借りぐらしのアリエッティ』の一般向け試写会での話。
映画が終わると、ロビーでは、日テレのテレビクルー達が、一般客に映画の感想をインタビューしてたんだけど、その中で自然にマイ クを向けられたのが、藤巻さん。今となってはホラ話にしか思えないけど、ポニョを歌った紅白出場歌手だからね。
でも、マイクを向けられたのは、本人だと認識されたからではなくて、一般人のオヤジとしてセレクトされただけだったの。
藤巻さんは「僕、関係者ですから」と言い残すと、そそくさと退散しました。
んで、このエピソードで思ったのが、藤巻さんは、遂にスーパーマンを超えたなってこと。
だってさ、スーパーマンことクラーク・ケントは、メガネのあるなしでスーパーマンかどうかが認識されてたわけでしょ？ メガネをかけると誰も、クラーク・ケントだってわからなかったんだから。
メガネひとつで本人確認ができなくなるってのはどうなのよって、ずっと思ってたけどね、藤巻さんは更に上をいってるわけじゃん。
だってね、藤巻さんの場合は、まんま素顔なのに、片手にパペットをはめてるときだけ本人だと認識されるわけじゃん。
これって実はスゴイことだと思うな。だいたい、店だろうが電車だろうが紅白に出た年でさえ「藤巻さん！」って声をかけられてるの見たことないし。
あっ、一度だけあった。そのときは知り合いなのに「藤岡さん！」って言われてたけど。
静 炉巌（2010/9/22）
