小１の息子が遊んでいるウルトラマンのソフビ人形に、ジェットジャガーが加わった。
ジェットジャガーとは1973年3月に公開された東宝映画『ゴジラ対メガロ』に登場する猛烈にカッコ悪いロボットのことだ。
この時代のゴジラ映画は、当時ゴジラが大好きだった小学生の自分でさえ、”子供騙し”をするにもちょっとムリなんじゃない？と思うほどの出来で、映画館で観ることもなくなっていた。
だから昭和ゴジラのなかでももっとも評判の悪い『ゴジラ対メガロ』を観ることなんて絶対にないと思っていた。
でもね、ウルトラマン好きの小１の息子が、本で”ジェットジャガー”の写真を目にして、「この映画を観たい」って言うわけです。
で、DVDをレンタルして息子と観ました。でもね、とにかくジェットジャガーが弱いの。弱すぎるの！ メガロにもすぐやられるし。
そんなわけで格闘シーンなのに、一年生の息子と画面にあわせてジェットジャガーやゴジラの吹替えをして盛り上がる。
「ゴジラ先輩、オレ、もうダメっす！」
「ジャガー！ おまえ、少しは頑張れよ」
「いやもう限界なんで。ゴジラ先輩、あとお願いします！ バイトあるんで、お先に失礼しまっす！」
「しょーがねーなぁ」
これはこれですごく楽しい。
見なくなっていたゴジラ映画をこうして息子と楽しめるなんてすごいことだなと思った。
