ポリンという魔物がいました。
彼は心をもっていませんでした。
だから彼は心がほしくてたまりません。
「親切なことをすれば心が手にはいるよ」
天使は彼にそう言いました。
あるとき、ポリンは橋から飛び降ようとしている人を見つけました。
「親切をするチャンスだ！」
ポリンは、その人の背中を押してあげました。
その人は叫びながら落ちていきました。
彼はまたあるとき、恋人を事故で亡くした女性と出会いました。
「彼ともういちど会いたい！」
彼女はそう言って泣きました。
ポリンは、彼女の首をしめて殺してあげま した。
またあるとき、彼は家出をしてきた少年に会いました。
ポリンは、その子の家をあとかたもなく燃やしてあげました。
でも、どんなに親切を続けても、ポリンは心を手に入れることができません。
ポリンは一生懸命に神様に祈りました。
「僕は”心”が欲しいのです。たく さんの親切をしました。神様、”心”をください」
どこからか神様の声が聞こえてきました。
「ポリンよ。私の声が聞こえたなら、おまえはもう”心”を手に入れているだろう」
ポリンは神様の声を聞いたとたんに、
それまで感じたことのない悲しみの感情に襲われました。
これまで自分が親切だと思ってしてきたことの意味を知ったのです。
「僕はなんということをしてしまったんだろう。」
ポリンは泣きました。
とても悲しくなって泣きました。
やがて神様の声が心に響いてきました。
「ポリンよ。心をもつのはつらかろう。もう一度、心を取り除いてあげよう」
でも、ポリンは叫びました。
「僕は心がほしかったんです。だから心をとりあげないでください」
ポリンはいつまでも泣き続けました。
そして心を抱えたまま死にました。
やがてポリンの心を迎えに天使が降りてきました。
−おしまい−
ポロンという魔物がいました。
彼はチンポをもっていませんでした。
だから彼はチンポがほしくてたまりません。
「Ｈなことを想像すればチンポが手にはいるよ」
天使は彼にそう言いました。
あるとき、ポロンは橋から飛び降ようとしている人を見つけました。
「想像するチャンスだ！」
ポロンは、Ｈな想像をしました。
その人は叫びながら落ちていきました。
彼はまたあるとき、恋人を事故で亡くした女性と出会いました。
「彼ともういちど会いたい！」
彼女はそう言って泣きました。
ポロンは、Ｈな想像をしました。
またあるとき、彼は家出をしてきた少女に会いました。
ポロンは、Ｈな想像をしました。
でも、どんなにＨな想像を続けても、ポロンはチンポを手に入れることができません。
ポロンは一生懸命に神様に祈りました。
「僕は”チンポ”が欲しいのです。たく さんＨな想像をしました。神様、”チンポ”をください」
どこからか神様の声が聞こえてきました。
「ポロンよ。私の声が聞こえたなら、おまえはもう”チンポ”を手に入れているだろう」
ポロンは神様の声を聞いたとたんに、
それまで感じたことのない妙な感覚に襲われました。
これまで自分がしてきたＨな想像の意味を知ったのです。
「でも、どうして僕のは大きくならないんだろう。」
ポロンは泣きました。
とても悲しくなって泣きました。
すると神様の声が聞こえてきました。
「ポロンよ。チンポをもつのはつらかろう。もう一度、チンポを取り除いてあげよう」
でも、ポロンは叫びました。
「僕はチンポがほしかったんです。だからチンポをとりあげないでください」
ポロンはいつまでもチンポを弄り続けました。
そして弄り続けて死にました。
やがてポロンを迎えに天使が降りてきました。
天使はポロンのチンポを見てつぶやきました。
「神様のと同じだ」
−おしまい−
by 静 炉巌(99/5)
