「明星チャルメラ」は、たまに食べると懐かしくて美味しく感じられるインスタントラーメンである。
オレは「サッポロ一番 塩らーめん」派だから、「明星チャルメラ」を好んで食べたことはあまりなかった。
でも、1994年に友人と海外旅行に行って帰国した時、そいつが「日本に帰ってきたら、チャルメラが食べたくなるんだよ」と言ったわけさ。
で、何年もチャルメラから遠ざかってたオレも、なんとなく影響されて帰ってから食べてみたら、なんか美味しく感じたんだよね。
公式サイトでは、付属の”木の実のスパイス”について、”これは「木の実のスパイス」とは、数種類の香辛料をブレンドした特製スパイスで、「木の実」と「好み」をかけたネーミングです”と書かれている。
確かにこのスパイスが、チャルメラをチャルメラにしているよなと思う。
ところでオレが馴染んでいた以前のパッケージは、イメージとしての昭和が凝縮されてると思う。当時のチャルメラのパッケージに描かれたチャルメラおじさんは、かなりビンボー臭かった。
無精ひげをはやし、服も草履もボロボロで、ズボンには継まであたっている。哀愁にあふれていて、現在のデザインとは違う。
このイメージが長年にわたって”ラーメン屋台”のイメージとして国民にすり込まれていたんじゃないかと思うね。”脱サラで裸一貫から、ラーメン屋台を引いてスタートだ！”みたいな。
もっともオレは実際にラーメン屋台に遭遇した経験なんて殆どないし、稀にあっても腹が空いてなかったりさ。
でも、もしお腹が空いてるときにラーメン屋台を見つけても、いざとなったら食べないと思うんだよね。実態は知らないけれど、器とか洗ってるのかな？とか、ちょっと不潔な感じがしちゃうから。
だけどオレにとってのインスタントラーメンは、受験勉強をしてると母親が野菜を入れて夜食に作ってくれた思い出があるから、少し懐かしくて悪いイメージがもてない。
遊人（2016/6/25）
