マイブーム:子供と観ていたクレヨンしんちゃん

マイブームの時期
第一期:2006年8月
第二期:2014年4月~6月

臼井儀人のデビュー作は、『週刊Weekly漫画アクション』に1988年から連載された『だらくやストア物語』だ。

これはスーパーを舞台にした4コマ漫画で、そんなに人気はなかったけれど、オレはこの漫画が結構好きだった。当時、発売された単行本(全3冊)も買ってたね。

次に『おーえるグミ』(1990年)を挟んで、1990年8月から『クレヨンしんちゃん』の連載がはじまった。

連載第一回の『クレヨンしんちゃん』を読んだときは、ガッカリしたな。

単行本でもオミットされているらしいけれど、とにかく初期は、”子供を使った笑えない下ネタ”が多かった。

なんていうか”無邪気さ”に落とし込めてなくて、中年エロオヤジが子供の姿を借りて好き放題している感じだったんだよね。

だったらまだ『おーえるグミ』や『しわよせ人材派遣(株)』の方が、全然おもしろいと思ってた。

だから『クレヨンしんちゃん』のアニメが、1992年4月からはじまると知ったときは、驚いたな。

で、興味本位で最初の回を観てみたんだけれど、あまり面白いとは思えなかった。

既に漫画雑誌を読むこともなくなってたから、それからはオレが『クレヨンしんちゃん』を目にすることも殆どなくて、忘れられた存在になってたね。

オレが『クレヨンしんちゃん』に興味を持ったのは、それから10年以上も経った2006年になってからだ。

2001年頃から、精密な昭和フィギュアをオマケにした”タイムスリップグリコ”が起爆剤となって、”昭和ノスタルジーブーム”が広がっていった。

2005年には下火になっていたけれど、映画『三丁目の夕日』のヒットもあって、世間的にはブームの最後の盛り上がりをみせていた。

で、その頃にオレは、なんかの雑誌で”昭和を楽しめる映画”みたいな紹介記事を読んだんだよ。そのなかに大人が泣ける映画として『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲』の記事があったわけ。

興味を惹かれたオレは、さっそくDVDを借りて観てみたんだけど、面白くて驚いたな。

この映画が公開されたのは2001年4月。タイムスリップグリコの発売は同年の11月だから、時系列から考えれば、この映画こそが昭和ブームのはじまりだったのかもしれないと思う。

”オトナ帝国”が面白かったから、クレヨンしんちゃんの映画で最高傑作と言われていた『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦』も鑑賞してみた。

これはよくできた映画だなとは思ったけれど、”オトナ帝国”ほどの魅力は感じられなかったし、これを子供映画の”しんちゃん”でやる必要があるのかと思ったな。

次にオレが『クレヨンしんちゃん』に触れたのは、2014年のこと。このときが本格的なマイブームになったね。もちろん、オレがというよりも、”息子とクレヨンしんちゃんを観るマイブーム”だけどさ。

きっかけは、当時小学1年(7歳)の息子が、毎週『クレヨンしんちゃん』のアニメを楽しみにしていたことだ。

オレは、息子と毎日のように遊ぶのが何よりも楽しかったから、彼を喜ばせたくて『クレヨンしんちゃん』の映画やTVシリーズのDVDを借りたんだよね。

とはいえ様々な作品があって、どれが面白いかもわからない。だから『クレヨンしんちゃん映画大全』と『クレヨンしんちゃん大全』という本を購入して、作品の全体像を知ったんだよね。

で、やっぱり”オトナ帝国”と”戦国大合戦”を監督した原恵一が関わっている作品が、面白いと思ったな。

映画『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶジャングル』(2000年)は、”オトナ帝国”に勝るとも劣らないクオリティだったしさ。オトナの在り方やオトナとコドモの関係を考えさせられるところもよかった。

クルマで息子と出かける時のために、『映画 クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!サウンドトラック大全集』なんてのも買って、ベスト盤を作ったりしたね。

とべとべおねいさん」が、”勇者ライディーン”のほぼ替え歌だったのは驚いたな。

この歌と「ていうかハリケーン」がカップリングされたシングルは最強だった。オレはこのシングルを、カラオケ目当てで手に入れて、クルマで息子と歌ってた。

TV版では、オレはいわゆるホラーシリーズが好きだったね。これはホントに面白かった。

TVアニメ20周年記念 クレヨンしんちゃん みんなで選ぶ名作エピソード ふるえる恐怖編」に収録された”呪いのフランス人形”シリーズ、”殴られウサギ”シリーズとか、よくこんなのを子供番組でやったなと思ったもの。

そんなわけで、この頃がオレのというか、息子が『クレヨンしんちゃん』に夢中だったピークだったな。

息子が小学生の間は、新作映画が封切られると映画館に一緒に観に行っていた。子供用のクッションを座席に置いて、大きなポップコーンの箱を抱えてスクリーンを観ている彼の姿が、オレはとても好きだった。

小学3年『クレヨンしんちゃん ユメミワールド』(2016/5/3)
小学4年『クレヨンしんちゃん 襲来!宇宙人シリリ』(2017/5/3 )
小学5年『クレヨンしんちゃん 爆盛!カンフーボーイズ』(2018/4/30)
小学6年『クレヨンしんちゃん 新婚旅行ハリケーン』(2019/4/21 )

遊人(2022/12/18)

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