日刊スポーツに藤岡藤巻

本日（5/31）の日刊スポーツに藤岡藤巻の紹介記事が掲載されている。

これね、紹介記事の元ネタを書いてって言われて書いたんだけど、オレが書いたのは殆ど知られていない藤岡藤巻の代わりに著名人の名前を借りまくる”虎の威を借る狐作戦”の文章。藤岡藤巻のセリフもテキトーに考えた。

でも一行しか使われてないの。そんなわけで、ちょっと悔しいから元ネタとして書いたものを掲載します。

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藤岡孝章と藤巻直哉によるオヤジ音楽ユニット“藤岡藤巻“…と言っても殆どの方はご存じないだろう。映画『崖の上のポニョ』（2007年）の主題歌を大橋のぞみと歌って紅白にも出場した藤岡藤巻ですと言ったところで、「あの歌は女の子が一人で歌ってなかったっけ」と彼らの存在は記憶から消えているはずだ。

それが藤岡藤巻、されど藤岡藤巻。サラリーマン経験をベースにオヤジの本音を独特の感性で歌う彼らには業界内支持者も多く、ライブには弘兼憲史や檀れい、鈴木敏夫らも足を運び、ステージよりも客席の方に大物感が漂っている。

しかし誰も知らない泣ける歌として、『息子よ』がTV番組で取り上げられたこともあれば、ネットでは毎年のように2月になれば『死ねバレンタインデー』のカバーがあふれだす。藤岡藤巻の前身となるバンド“まりちゃんズ”は天海祐希も中学生の頃に大ファンだった。

そんな藤岡藤巻が7年ぶりに活動を再開した。それもネットをメインの場として。

きっかけは京極夏彦氏の出版パーティだった。余興で『息子よ』を歌ったら大いにウケて、出版関係者のお歴々から「CDは売ってるの？」と聞かれたけど今の状況はわからない。

「ライブに行きたいんだけど」と言われても予定がない。だったら、ネットでライブみたいにMCや音源を配信すればいいと思った。

「藤岡藤巻は知られてないから、どの曲をやってもウケてもらえるんですよ。知らない人にはどれも新曲と同じだし。だったらネットで誰でもすぐに観ることができるようにしたらいいかなと。自分たちも楽しいしね」と藤岡。

「オレたちがようやく時代に追いついたってことですよ。ここ間違えないでね、時代がじゃなくて、オレたちの方がようやく追いついたの」と藤巻。

現在は友人が経営するフォーク居酒屋の定休日に毎週のように集まっては、ネット上のコンテンツを作っている。もっとも殆どは収録とは関係ない話で盛り上がっているが。

「好きでやってるから楽しいんだよね。でも、YouTubeだと自分たちがアップしたコンテンツよりも、誰かがカバーした歌の方が再生数が遥かに上だったりするわけ。だからネット上ではバンド名を“藤岡藤巻（本人）”にしようかと思ってる。これだったらすぐに本人ってわかるんじゃないかな」

知られていないからこその自由。ライブやCDという形にはこだわらずに、同世代が共感できる本音の歌を歌っていきたい。なにしろ新曲はたくさんあるのだ。だって知られていないのだから。